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ストレッサーに出くわしたときのこころの様子を思い出してみましょう。たいていは、「これはヤバイ!どうしよう」といった気持ちの動揺があったことでしょう。
そこから先は人によって千差万別です。気持ちの動揺がおさまらないばかりか、ますます激しさが増して“頭が真っ白”状態の人もいれば、たちどころに冷静さを取り戻し、“困りごと”の対策を考える人もいます。前者を動揺タイプ、後者は冷静タイプとすれば、大部分は、気持ちの動揺に苦しみながらも対策の立案に努力する中間タイプでしょう。
中間タイプを観察すると、動揺した気分の鎮静化を優先する感情優先型と、対策の立案を優先する問題優先型とに分けられるようです。つまり、気分の動揺が辛く苦しいので、まずは気持ちを静めてその後に問題を解決するための対策を考えようとするのが感情優先型、“困りごと”の原因を解決すれば気持ちの動揺もおさまるからと、原因の究明と対策を優先するのが問題優先型となります。
しかし、ほとんどの感情優先型は、自分の気持ちの鎮静化に終始するだけで、“困りごと”の解決に至らないのが実態です。冷静に考えれば、問題優先型は“困りごと”の本丸に迫るので、本質的なストレス対策となりますが、自分の気持ちの鎮静化を目的とする感情優先型では、気持ちの動揺はおさまってもストレッサーはなくならないので、抜本的な対策とはなりません。
ところで、同じ感情優先型であっても「こんな嫌なことは、なかったこととして忘れよう」とする人もいれば、「趣味に没頭して気分転換を図ろう」とする人もいます。前者は消極的な手段による気分の鎮静であり「感情優先型消極タイプ」、後者は積極的な手段による気分転換であって「感情優先型積極タイプ」となります。問題優先型も同様です。「しばらくは静観しよう」と問題の解決を放置して様子を見る消極的な「問題優先型消極タイプ」もいれば、「できることから対応しよう」と同僚や先輩に相談して、こつこつと努力する積極的な「問題優先型積極タイプ」もいます。
このようにストレッサーへの対処(コーピング)は、ストレッサーのどの側面(感情の側面・問題の側面)に焦点を当て、どのような方法(消極的方法・積極的方法)でストレッサー(“困りごと”)を解決するのかによって、感情優先型積極タイプ、感情優先型消極タイプ、問題優先型積極タイプ、問題優先型消極タイプの4タイプに分けられます。
4タイプのコーピングのどれが“困りごと”への対処として適当かは、“困りごと”の内容と本人の力量とによって決まりますが、図はそれぞれのコーピングのタイプと心理的ストレス反応の関係の実際を表わしていますので、ご自分が“困りごと”に出会った際のコーピングと比べてみるとよいでしょう。
上図は5種類(疲労感、イライラ感、緊張感、身体不調感、憂うつ感)のストレス反応の平均得点と4つのタイプのコーピングとの関係が偏差値によって示されています。最もストレス反応の低いのは問題優先型積極タイプであることが分かります。また、積極タイプよりも消極タイプのストレス反応が高いこと、問題優先型よりも感情優先型のストレス反応が高いことも分かるでしょう。したがって、“困りごと”(ストレッサー)に出会った際、“こんなことはなかったこととして忘れよう”といったたぐいのコーピング、つまり“困りごと”の本質を避けて気分の沈静化を優先する感情優先型消極タイプはストレスを溜め込みやすいと考えられます。
また、次の図では感情優先型コーピングの消極タイプを用いる人と積極タイプを用いる人の憂うつ感得点が図の左側に、右側には彼らの疲労感得点が示されています。
図の右側の疲労感得点では消極タイプと積極タイプの差が少ししか見られないのに比べ、図の左側の憂うつ感得点にはふたつのタイプの間に顕著な差が見られます。
つまり、感情優先型タイプのコーピングによって、ストレッサーに対処し続ける人は、疲労感よりも憂うつ感を強く自覚していますが、同じ感情優先型でも積極タイプでコーピングを続ける人はこのような傾向が低いといえます。
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