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Contents
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こころの健康診断
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ストレスと上手につき合う認知行動心理学
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認知の歪みに気づくコラム法
こころの中の会話
自動思考に挑戦するコラム
認知行動心理学とは
自動思考に代わる考えに気づくポイント
視野を広げよう
認知行動心理学の自己学習〔セルフラーニング〕
自動思考とは
コラム集〔こころの柔軟体操〕
認知の歪みに気づくパターン
 
11:コラム集〔こころの柔軟体操〕
→スランプの正体  →自分の“症状”を“診断”しよう  →スランプ症状を知る  →変化を取り入れ、気分を一新しよう  →自信をつけよう  →自信を取り戻そう  →こころに弾みをつけよう  →こころにメリハリをつけよう  →マイナスイメージを一掃しよう  →頭の息抜きをしよう  →自分の良い点を見つけよう  →スランプ体質を改善しよう
スランプ体質を改善しよう

◆完璧主義に陥らない

スランプに陥っている人の中には、「試験を受けるなら、100点満点をとらなければダメだ」「営業成績は同期の中でトップにならなければ、仕事をする意味がない」あるいは、「トップにならなければ、将来待っているのは左遷か窓際だ」と考える人がいます。

これは、完璧主義の人が特に陥りやすい思考法です。こういう考え方をする人は、そのための努力をし、それなりの成果をあげるかもしれませんが、誰もがトップになれるわけでもなく、常に完璧でいられるはずもありません。完璧さを求めすぎるあまり、そのことを忘れています。

「全か無か」の思考法に陥っている人は、とにかく考え方が極端になります。100点でなければ0点と同じ、と考えてしまいます。100と0しか存在しません。99点でも満足できないというのでは、挫折感を味わうばかりで、年中スランプ状態でいなければならなくなってしまうでしょう。


◆二者択一的思考に陥らない

たいていの物事は、2つにしか分けられないものではありません。それを無理矢理2つに分けようとすれば、不都合なことは当然出てきます。そこに気づかずに、「うまくいかない」「失敗ばかりだ」と悩んでいても、スランプ状態を抜け出すための解決策はなかなか見つかりにくいでしょう。

このような考え方を、「二者択一的思考」と呼びます。物事の価値を「良い」「悪い」の2つで判断したり、A、Bのどちらかからしか、選んではいけないと勝手に思い込んでいたり、「どちらかをしなければダメ」と思ってしまいます。


◆「〜しなければ」と自分を追い込まない

「〜ねばならない(MUST)」と考えるのは、責任感の強さのあらわれですが、必要以上にこれを持つと、まわりのためというよりも、自分自身を納得させ、満足させるためだけのものとなってしまいます。

「〜ねばならない思考」をする人は、努力家である場合が多く、職場では、遅刻も欠勤もいっさいせず、与えられた仕事は、てきぱきこなし、上司に飲みに誘われると、嫌な顔を見せずについて行き、後輩や部下の面倒見もいい。ビジネスマンとはそうでなければならないと思い、実際に行動に移すのです。

しかし実際は、なんでも完璧にできるスーパーマンは、そうそういるものではありません。体調を崩して遅刻することもあるでしょうし、飲みに行きたくない日もあります。先輩だから、つねに後輩のお手本とならなければいけない、ミスは許されない、などと思い込みすぎると、それができなかったり失敗したとき、必要以上の挫折感を味わってしまいます。

「有能なビジネスマンは〜でなければならない」「仕事は、〜のようにしなければいけない」「先輩なんだから〜しなければ」と思うのは、度を過ぎないようにしないと、結局自分で自分の首を絞める結果になりかねないのです。


◆必要以上に矮小化しない

最近はそうでもなくなってきたようですが、「日本人は謙譲を美徳と考える」と、よくいわれます。何か良いことをしてほめられても、「たいしたことありませんよ」、人に物を贈るときは、どんなりっぱなものでも、「つまらないものですが」と、自慢するようなことは言いません。

こういう場合の謙遜は、礼儀の一種で本人の気持ちとは関係ないのですが、これを本気で考えて言っている人は、スランプに陥りやすいでしょう。自分の成功や良いところを、必要以上に矮小化して考えてしまうのです。

たとえばテストで100点をとっても、「今回は問題が簡単だったから」とか、「たまたまヤマが当たったから」と考えます。決して自分ががんばったから、良い点数が取れたんだと喜んだりしません。あるいは、「こんなテストで100点を取ったからといって、受験に合格するとはかぎらない」「自分はスポーツは全然できないんだから、勉強でこれぐらいの点を取るのは当然だ」と、評価しようとしません。

どんなに良い結果が出ても、成功と感じることができないのでは、自分に自信を持つチャンスも生まれてきません。慎み深い人と言えなくもありませんが、ものごとを正当に評価しようとしない考え方には、やはり問題があります。他者が同じことをすれば、たいしたものだと思えるのに、自分のこととなると、そう感じられないのです。

さらにこういう人は、ささいな失敗のほうは重大視して考えがちです。数学の試験で、1問計算間違いをして満点が取れなかったとき、自分の注意力が足りないせいだと必要以上に自分を責めます。このとき、自分の成功は矮小化して考えるので、正解した問題については目が向きません。

自分におごらず努力することができるかもしれませんが、へたをすると自分の力を信じられない人間になってしまい、ひとたびつまずいたとき、立ち直りにくくなるでしょう。自分に自信が持てないような考え方ばかりしてきたので、「やっぱりオレはダメだったんだ」というところへしか考えが向きません。

自分のやった結果や、自分の能力に対する正当な評価をしていなければ、立ち直る手がかりも見つけにくいのです。謙譲の気持ちは、日本人の美点の一つだといわれますが、これもほどほどにしておく必要があるでしょう。


◆最悪の事態を極端に想定しない

何かことが起こったとき、つねに最悪の事態を極端に想定してしまう人がいます。たとえば、仕事でミスをして課長に怒られたとき、「これで、オレは課長の要注意人物リストに載ってしまった」「俺の出世もこれでおしまいか」などと、すぐに極端なことを考えてしまうのです。怒られたとき、「怒られたのは、オレだけじゃないさ」「これからがんばって挽回すればいいさ」という発想が持てません。「もうダメだ」と思った時点で、思考を停止させてしまうのです。

失恋したときに、この世の終わりのように感じた経験をお持ちの方もいるでしょう。このとき、何日間はショックで一歩も自分の部屋から外へ出ない、という人はいるかもしれませんが、やがてはショックもやわらぎ、だんだん日常生活に戻っていくことができます。新しい彼女を見つけよう、しばらくは仕事に精を出そうなどという気力も起こってきます。破局的思考の人は、このとき、部屋に閉じこもるだけでなく、「彼女がいなければ、もう生きている価値もない」などと思ってしまいます。

問題が起こるたびに、「ダメだ」「もう終わりだ」と考えていては、どんなことも最後までやりとおすことはできないでしょう。「もうダメだ」と思えても、視点を変えたり、時が経つことで解決する糸口が見えてくることもあるものです。


◆自分に見切りをつけない

“落ちこぼれ”という言葉があります。主に、学校の成績が悪いとか、品行が悪い生徒に対して使われますが、これこそ、「誤ったラベリング思考」の典型でしょう。“落ちこぼれ”には、「どうせ将来ろくな人間にならない」とか「なんの役にも立たないダメな子だ」といった含みがあるようですが、実際はそんなことはありません。試験の成績が悪くても、立派な仕事ができる人間になれるし、勉強もよくでき、品行方正でとおっていた生徒が、罪を犯して警察のやっかいになることだってあります。

「成績が悪い」=「人生の落伍者」というわけではないのに、親や教師、クラスメートまでもそのような目で見ます。これが毎日続けば、本人もそのような気持ちになってくるものです。「どうせぼくは、将来ろくな大人にならないんだ」と、自信もやる気も失ってしまい、否定的なイメージを、自分自身でも持つようになってしまうのです。

同じ誤ったラベリングでも、ポジティブなものならそれをきっかけに落ち込むということはないでしょう。たとえば、現実はどうあれ、「自分は、やればできる人間なんだ」と、自分にラベリングをしたとします。むしろ、自分に自信が持て、積極的に何にでもチャレンジしていくうち、本当に力がついてくることもあります。

誤ったラベリングは、人から貼られたものだけにかぎりません。自分自身で勝手に思い込んで貼ってしまう場合もあります。たとえば、大学受験や就職試験で志望していたところをすべて落ち、すべり止めしか入れなかったとき、そんな考えを持ちやすいのです。「オレは、○○大学にしか入れなかった人間だから、たいした仕事につけない」とか、「三流企業勤めだから、まともな結婚なんて無理だ」と決めつけてしまうのです。自分の中にあるコンプレックスを根拠に、自分に見切りをつけてしまっています。

何かに失敗したときも、「私はこの仕事を失敗した」と考えるのではなく、「私は人生の落伍者になってしまった」と決めつけてしまうのです。ほかにも、「私は神経質なんです」と決めつけてしまったり、「自分は家族のお荷物なんだ」とか、「ビジネスマンとして失格だ」などと考える場合もあります。

いずれにせよ、誤った考え方にもとづいて、完全に自分の否定的なイメージを作り上げてしまっているわけです。ダメな自分を作っているのは、「ダメな人間だ」と思う自分自身のこころにあるということに、気づかなければならないでしょう。

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