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〈1〉ストレスに強くなる栄養 |
「心身一如」という言葉があるように、私たちのこころとからだの関係は切っても切れない相互的な深い関係にあります。食事を例にとっても、栄養状態の良好な人は悪い人よりもうまくストレスをコントロールできるものです。その上、バランスの良い食事は、体重をコントロールできます。肥満は、身体的にも精神的にもストレスを増加させることとなります。
自分に合った栄養のバランスは専門書を読んだり、専門家に相談する必要がありますが、一般的な注意点としては下記の通りです。
- ゆっくり楽しみながら食べること
- 種類を多く食べることは、適切な量(腹八分目)で必要な栄養素を摂るために必要
- 十分な水分(1日に2リットル)を補給すること
- 高脂肪、高糖分は制限すること
- 主食(米や小麦)、主菜(肉や魚、卵、大豆類など)、副菜(野菜類)を必ず摂り入れ、バランスを考えた食事をすること
- 混合炭水化物(でんぷん質の高い高繊維食)は消化を助けるとともに、満腹感をもたらしやすく、ビタミンやミネラルを補給してくれる
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栄養素 |
主な働き |
多く含む食品 |
ビタミンA
カロチン |
ストレスに対する抵抗力を高める |
うなぎ、レバー卵黄、のり、緑黄色野菜 |
ビタミンB1 |
神経の働きを正常にし、活性化させる。
不足するとイライラする |
豚肉、玄米、納豆、落花生しいたけ、のり、牛レバーいちご、キウイ、じゃがいも |
ビタミンC |
体の抵抗力をつけ、心身の安定をはかる。
ストレスを減少する。 |
さつまいも、パセリ、緑茶、もやし |
ビタミンE |
抗ストレスホルモンを生成する天然の精神安定剤といわれる |
アーモンド、ひまわりの種大豆、卵、乳製品、牛乳、チーズ、ヨーグルト、 |
カルシウム |
不足すると不眠やイライラを招く |
しらす干し、豆腐、ひじき、切り干し大根 |
カリウム |
神経過敏をおさえる |
バナナ、りんご、豆類、野菜類、じゃがいも |
マグネシウム |
気持ちを静め、イライラや神経過敏、不安をおさえる |
アーモンド、そば、胚芽、ココア |
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〔「専門家がやさしく教える 心のストレス病」(PHP)より〕 |
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〈2〉薬物やアルコールの制限 |
薬物やアルコールの飲用は2つの点でストレス・コントロールを妨げます。第一は身体的なストレスを作り出してしまうこと。第二はストレスの存在を隠してしまう(麻痺させてしまう)ことです。
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カフェイン |
カフェインは、コーヒーや紅茶、コーラ、チョコレートなどに多く含まれています。カフェインを大量に摂ると動悸などの身体症状や、不安感をもたらします。
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ニコチン |
ニコチンも刺激物です。特に心臓や血管、肺に負担をかけます。タバコを吸う人はストレスの解消になるといいますが、それはタバコを吸う際にとてもリラックスした深い呼吸をするからです。想像してみてください。タバコを吸って吐くときには、ゆっくりと“ハー”と吐く様子が浮かびますね。長い呼吸をすることでリラックス状態を作っているとも考えられます。ただ、タバコはからだにそれ以上の負担をもたらすので、タバコの代わりに呼吸法などを身につけていただくことをお勧めします。
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アルコール |
1日2合以内であれば、アルコールも健康に良いといえるようです。ただし、3合以上の酒は、心臓や血管、肺臓に悪影響を与えたり、癌になる確率が高くなります。また、からだから水分やその他の栄養素を奪ってしまうことも知られています。その上、今は酒気帯び運転の基準も厳しくなり、免停などになれば、仕事に支障をきたし、後悔の念を高め、ストレスを誘発する恐れがあります。 |
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