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Contents
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こころの健康診断
「治すためのメンタルヘルス」から、『予防し高めるためのメンタルヘルス』へ
うつ病とこころの病気
INDEX
1 うつ病について
6 うつ病の方へのかかわり方
2 うつ病になるきっかけとは?
7 職場復帰と再発予防〔こころのリスクマネジメント〕
3 うつ病をチェックしよう チェックリスト
8 うつ病と自殺
4 うつ病の診断基準
9 職場で問題となる疾病とその対応 チェックリスト
5 通院・治療・服薬について
 
2:うつ病になるきっかけとは?
→なぜ「うつ病」になるのでしょう  →「脳の中」にあるうつ病の原因   →うつ病になる心理的きっかけとは   →ストレス・シンドローム   →うつ病になりやすい性格   →マタニティーブルーと産後うつ病
「脳の中」にあるうつ病の原因
人間の気分は脳がつかさどっています。人の心は胸の中ではなく、実は脳にあるわけですが、現在うつ病は、その脳内のはたらきが変化するために生じるという考え方が一般的です。
実際に、最近の複数の研究によって、うつ病の症状が出ているときに、同時に“脳内の状態”にも、なんらかの変化が起きていることが、少しずつ解明されつつあります。

人間の思考や記憶などの精神活動は、膨大な神経細胞のネットワークによって成り立っています。
この複雑なネットワークの中で、一部がうまくはたらかなくなる場合があり、それが人の気分にも影響を及ぼしているのです。

◆脳のメカニズムは奥深い

人間の脳内の神経細胞は、約1000億個ともいわれています。隣り合った神経と神経の連結部分にはシナプス間隙とよばれるすきまがあります。
神経細胞同士の情報の伝達は、活動電位という電気信号のやりとりで行なわれているわけですが、この手順を隣り合ったA・Bという細胞でみてみましょう。


神経細胞間における情報伝達のしくみ


Aの軸索(神経細胞から出ている1本の長い手のようなもの。他の神経細胞に情報を伝達する役割をもつ)に伝わってきた電気信号は、先端部のシナプスに至り、そこにあるシナプス小胞を刺激します。シナプス小胞には、神経伝達物質という科学物質がつまっていて、刺激に応じて、それを神経細胞Bとの間にある、シナプス間隙に向け発射します。Bの受容体(レセプター)に到達して取り込まれた神経伝達物質は、神経細胞Aからメッセージ(情報)を神経細胞Bに伝え、それが再び電気信号となり、次の神経細胞へ向かうのです。
情報を伝える役目を終えた神経伝達物質は、神経細胞Bにある受容体から再びシナプス間隙に放たれ、トランスポーターと呼ばれる部分で神経細胞Aに吸収されます。そこからシナプス小胞に戻り、次の情報伝達に備えます。

アヘンやマリファナ、コカインなどの麻薬や、カフェインやアルコールなどの刺激物によって、人間の精神が高揚したり、緊張が和らいだりするのは、そのなかに含まれる化学物質が脳内の状態を変え、精神作用に変化を及ぼすためです。

抗うつ薬などの薬に効き目があるのも、脳内の化学物質の状態にはたらきかけることで、症状が緩和されるためなのです。


◆神経伝達物質の変化が“うつ”を生む?

神経伝達物質は、脳内に何種類も存在していて、それぞれ違う種類の情報を運ぶ役目を担っています。さらに、各種の神経伝達物質を受け取る受容体も、それぞれ決まっています。

理由は解明されていませんが、うつ病になるとセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の放出量が減り、その一方で受容体の数が増えてしまうことが知られています。そうした変化が生じるために、神経間の情報伝達がすみやかに行なわれなくなるのです。
たとえば、セロトニンは精神活動や行動を抑制する物質で、車でいえばブレーキのようなはたらきをします。一方、ノルアドレナリンは逆に精神活動や行動を活性化し、アクセルのようなはたらきをする科学物質です。
自動車でもブレーキとアクセルの調和がとれていなければスムーズに動きませんが、脳の場合もこうした神経伝達物質のやりとりがぎくしゃくすることで、精神活動が円滑に行なわれなくなってしまうのです。

セロトニンやノルアドレナリンばかりでなく、まだ解明されていないものも含めて、脳内には何種類もの神経伝達物質が存在します。精神活動がスムーズに行なわれるためには、そうした複数の科学物質が微妙なバランスをとりながら、それぞれ適切な分量だけ放出され、各受容体がきちんとそれらを受け取り、さらに再利用の過程が過不足なく行われなければなりません。

うつ病になっているときには、こうした神経伝達物質の放出量が不足していたり、逆に多すぎたり、あるいは受容体やトランスポーターのはたらきに変化が起きたりしていることが徐々に解明されてきています。
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