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医師は最高のサポーター
うつ病であることを自覚するまでのプロセス
診療科目について知っておこう
うつ病を治すための7つのポイント
うつ病の治療:急性期治療
うつ病の治療:継続期・維持期治療
うつ病が慢性化した場合
新しい抗うつ薬として登場したSSRI
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うつ病であることを自覚するまでのプロセス |
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うつ病ではないかなと本人が判断するには、たとえば表に示したような経路が参考になります。まず、うつ病には、その病像を特徴づける4症状があるのです。これらの4症状が2週間以上続き、生活にも支障をきたします。しかも症状が、朝に強くて夕方から夜にかけて楽になる日内変動があれば、ひょっとするとうつ病かもしれないと思いつきます。さらに夜中に何度も目が覚めたり、食欲の低下が加われば、うつ病だと考えるのが妥当です。
ところが意外にも本人は、うつ病ではないと否定します。自分では、病気と認めないのです。これを「病識がない」と呼びます。否定によって、うつ病であるという診断はむしろ確定的になります。家族が「病気なのよ。病院へ行きましょう」と強く言っても、本人は動きません。これが受診率が低い理由の一つです。誰でも、こころの病気だと思いたくない気持ちがあります。
家族は「病名をつけてもらうのではなくて、困ったことを楽にしてもらうために病院を訪ねてみましょう」と告げて、一緒に受診するのがよいでしょう。
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(1)気分の落ちこみ(ゆううつ、悲しい)
(2)意欲の低下(おっくう、やる気がしない)
(3)頭が働かない(朝刊を読んでも頭に入らない、仕事が進まない)
(4)いろいろな体の症状(頭がお鍋をかぶったように重い、疲れやすい) |
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症状が2週間以上続き、仕事や家庭生活に支障を招いた |
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睡眠障害(夜中に目が覚めて、後は寝た気がしない) |
食欲不振(食べても味を感じない、空腹感がない)
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病識の欠如(うつ病なんかではない) |
(1)判断力が低下して、自分の状態を正しく把握できない
「疲れただけだ」
「職場に行けば、仕事などできるさ」
(2)人の助言に耳を傾ける余裕がない
「ほっておいてくれ」
「他人に私のことがわかるはずがない」
(3)こころの病と診断されることの恐怖
「気狂い扱いするな」
「努力が足りないから、こうなったのだ」 |
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