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こころの健康診断
「治すためのメンタルヘルス」から、『予防し高めるためのメンタルヘルス』へ
うつ病とこころの病気
INDEX
1 うつ病について
6 うつ病の方へのかかわり方
2 うつ病になるきっかけとは?
7 職場復帰と再発予防〔こころのリスクマネジメント〕
3 うつ病をチェックしよう チェックリスト
8 うつ病と自殺
4 うつ病の診断基準
9 職場で問題となる疾病とその対応 チェックリスト
5 通院・治療・服薬について
 
8:うつ病と自殺
→自殺を未然に防ぐ家族の対応   →自殺の前兆を見つけるには
自殺の前兆を見つけるには
◆家族や周囲にいる方は日常生活でのサインに気づくことが大切

「ほんとうに自殺をする人は、事前に“死にたい”とは言わないものだ」とはよくいわれますが、これはとんでもない誤った考えです。自殺企図者の80%は希死年慮を直接的あるいは間接的な方法で事前に周囲に漏らしているといわれます。伝える相手は60%は配偶者に、51%は家族に、35%は友人に対してであり、一方、医師に伝えるのはわずか18%です。

したがって自殺を防ぐには、医師もさることながら、家族や周囲の方が、日常生活でその前兆ともいえるサインに気づくことが非常に大切です。


◆発する言葉に気をつける


まず、家族や周囲の方は日常、家庭や職場で本人の発する言葉に十分気をつけるようにします。自殺企図者には次のような訴えがよくみられます。そういう訴えをしていないかどうかよく注意してください。

  1. 口癖のような訴え
    「死にたい、死にたい」、「自殺する」
  2. 自責的、罪業的な訴え
    「私は罪深い人間だ」、「生きていても迷惑をかけるだけだ」、「自分は馬鹿で堕落した人間だ」
  3. 必要以上に身体症状にこだわる訴え
    「自分はとんでもない病気で死ぬ」、「がんになってあと数カ月で死んでしまう」
  4. 状況に合わない感謝
    「お世話になりました」、「どうもありがとうございました」
  5. 貧困妄想といえる訴え
    「生活するお金がない」、「家族もみんな路頭に迷う」、「すべての財産を失った」
  6. 厭世的、絶望的な訴え
    「自分に将来はない」、「生きている意味がない」

以上のような訴えがあった場合、自殺の可能性を考え予防策を講じる必要があるでしょう。


◆微妙な行動の変化や非日常的な行動にも注意を払う


自殺をする前の危険なサインは言語による訴えだけではなく、微妙な行動の変化や非日常的な行動としても現れることを知っておきましょう。これもあらかじめ次のような自殺企図者によくみられる兆候で、危険なサインを示した場合、見逃さないようにしてください。

  1. 何も訴えなくなる
  2. 周囲への関心がなくなる
  3. 部屋に引きこもる
  4. 食事を摂らない
  5. 手紙や写真の整理をしたりする
  6. 大切なものを人にあげたり、周囲の人たちに別離的な行動をとる
  7. 薬をためこむ
  8. 包丁や紐を探したり、隠し持つ
  9. 自殺する場所を下見に行く
  10. ふだん飲まないアルコールを口にしたり、飲酒量が増える
  11. 交通事故や軽微な怪我が頻発(事故傾性)

以上のような自殺企図の兆候がみられた場合、上記と同様に予防策を講じてください。


◆病初期や回復期、退院直後や職場復帰直後はとくに注意が必要

一般にうつ病の方の自殺は病初期や回復期が多いとされます。うつ病の重症期には希死念慮はあってもそれを実行するだけの気力はありません。ところが治療によって気力は改善されたが、抑うつ気分や不安、焦燥がそれほど改善されない時期に自殺が多くなります。また回復しても病状がまだ十分安定していない時期での退院直後や、社会復帰を焦っての職場復帰の直後も自殺が多いのです。

◆症状が回復したかのようにみえる場合にも格別の注意を

自殺企図の直前に“不気味な落ち着き”がみられることがあります。それまで抑うつ気分、不安感、焦燥感、希死念慮を執拗に訴えていたのが穏やかで笑顔さえ浮かべ周囲の方に感謝を示すことがあります。

病状が回復したかのように思い、自殺の危機が去ったと楽観される場合がありますが、これは自殺を思案、逡巡したのちにそれが決断されたときの“嵐の前の静けさ”ともいうべき落ち着きであり、格別の注意が必要となります。
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