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上司のためのメンタルヘルス〔ラインによるケア〕
INDEX
メンタルヘルスにおける上司(同僚)の役割
治療から職場復帰
職場不適応対策の実際
上司のためのリスニングスキル
4:上司のためのリスニングスキル
→「聞く」から『聴く』へ    →こころで聴こう   →思いやりは行動で表そう    →受容−相手の自己表現を受け容れる    →受容−コミュニケーションはキャッチボール    →受容−成長を援ける聞き方とは    →共感的理解   →聴くことは自己の人間的成長から    →自他に誠実に聴こう    →聴くことはお互いの成長のはじまり    →職場相談の進め方    →相談場面を設定しよう    →リスニングのポイント〔標語〕
こころで聴こう
◆人を思いやる心

「心で聴く」とは、聞く人の、相手に対する気持ち、あるいは相手への見方のことです。それは「人を思いやる」という心の働きです。

相手が、今どのように感じ、何を思い、考えているのか、どんな欲求があるのかなどと、相手の心の一部分だけでなく、できるだけ全体に気持ちを馳せることです。

思いやるの「やる」は、こちらの思いを解き放って、自由にするという意味だと考えて下さい。自分の独断と偏見、先入観で相手の気持ちを考え、身の上などを推し量ることではありません。相手そのものを、あるがままに聴き、認めるということです。

これはまた、相手を一人の人間として認めるという、当たり前と言えば当たり前の、個人尊重の精神のことでもあります。人間は十人十色、一人ひとり違うのだ、という理屈は知っていても、いざとなると、私たちはつい相手を、自分が見たいように見てしまいます。それは自己本位であって、相手を尊重していないことになります。

人間尊重の精神という言葉は固い感じがしますので、ここではそれを「思いやり」と言い換えていますが、これは一般的な同情・憐れみという意味ではなく、先に言ったように「人を思いやる心」という意味です。

この「思いやり」が、人を理解し、援助しようとする時の聞き方として、最も必要な心なのです。たとえどんなにコミュニケーションに関する技法や知識を学んだとしても、この思いやりが欠けていたら、相手を理解することも、人間同士の触れ合いもできないでしょう。


◆自己愛と思いやり

この思いやりは、個人尊重、人権、慈悲心、隣人愛などに関連するものであり、専門的には人間中心主義、カウンセリング・マインドといわれるものの一要素ですが、決して一部特定の人だけが持っているわけではありません。この心は、ルソーが「人間は少なくとも二つの感情を持っている。それは自己愛と思いやりである」と言っているように、人によって多い少ないはあるでしょうが、誰でもが持っている心です。

思いやりは、自己愛に対比させて、他者愛ということができます。自己愛は、下手をすると、自己中心、わがまま、エゴイズム、ナルシシズムなどに変質してしまいますが、本当の意味は自分を大切にするということです。自分という存在をあるがままに認める、成功・失敗、長所・短所、過去・現在、全てをひっくるめて、自分を受け容れ、大事にする気持ちのことです。

誰でも我が身大事が本音でしょう。しかし、この世で自分が一番大事なら、同じくらいとまでいかなくても、せめて十分の一、百分の一くらい、相手を思いやってもいいのではないでしょうか。「自らを愛するが如く、汝の隣人を愛せよ」です。なぜなら、人は一人で生きてゆかねばならないと同時に、一人では生きてゆけない存在だからです。

思いやりと自己愛は、貨幣の表裏のように一体で、どちらを優先させても、回り回ってもう一方に帰着します。まさに「情けは人のためならず」で、相手を理解し、援助しようという気持ちで、素直に、真剣に聴くならば、相手も、あなたのことを理解してくれるでしょう。

ただし、あなたを理解はするが、必ずしも賛成してくれるとは限りませんし、こういう聞き方をしたらすぐに、こちらを理解してくれるものでもありません。

管理者が部下との面談を、以上のような心で聴くならば、部下は聞き手の思いやりや、誠実さ、あたたかみなどを感じ、その意見や立場などを理解してくれることもあります。そしていつか、その人から仕事上や個人的なことで、助けられる場合もあるのです。

他人を理解し援助するといえば、「人のために」という他者愛と思われますが、裏返せば、そういう自分の気持ちを尊重することですから、自己愛でもあるわけです。
 
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