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◆あたかも自分のことのように感ずる
これは傾聴の最中に起きる、聞き手の心の働きの一つで、「相手の内的世界を、あたかも自分のことのように感ずること」です。つまり相手が、その枠組みを通して伝えてきた、その人の棲む世界を受けとめ、それを共有するが、相手との同一化や、感情的癒着にはならない態度を共感、または共感的理解といいます。
ただし、同感・同情と同じではありません。同感も相手の内的世界を、あたかも自分のことのように感じますが、その感じている自分は独立していないで、相手と一体化したような感覚であることです。たとえば、テレビドラマや映画を見ていて、そのヒーローやヒロインに感情を没入させ、その人物になりきってしまうようなものです。
共感も感情移入をして、ともに感じますが、聞き手は個として存在しています。たとえば、喜びや悲しみ、痛み、怒りといった感情・感覚的なものや、欲求、ものの考え方・見方、価値観など、相手の内的な動きを、まるで自分のことのように感じたり、思ったりしながら、同時に共感している自分を客体視している状態です。
たとえば、たいていの人は、歯の痛みで治療した経験があるでしょう。相手が「歯が痛くてたまらない」と訴えたとき、自分の歯は治っていて、痛くないはずなのに、そこがなんとなく疼くような気がしませんか。現に痛みを感じているのは相手であって、自分ではないことを承知しながら、相手の痛みを自分のことのように感じられる現象がそれです。
しかし一般的に、心理的な苦痛をはじめ、相手の感情・欲求・思考や、価値観・経験などを共感するということは、そう容易なことではありません。同じような経験があるとしても、経験の主体が違うのですから、同じようであって同じではなく、共感は難しいものです。
職場における経験も、みな一様ではありません。本人のパーソナリティだけではなく、上司・同僚その他の職場環境によって、実にさまざまです。
相手の話が、自分の深い思いのある経験と同じようなものであれば、相手の心情は、その記憶をもとに、わかるような気がする場合があります。ただし、本当に理解したかどうかは、後で述べる応答によって確かめる必要があります。
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