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◆「承認」とは
相手の存在を肯定的に認め、支持することであり、ほめることではありません。相手の存在をあるがままに感じ、言葉にして伝えることです。
<承認されると人は>
嬉しくなり、気分が明るく前向きになる
やる気と挑戦意欲が増す
自己肯定感が増す
承認してくれた人への好意と信頼感が増す
承認は、相手に自信とエネルギーを与えるのです。
◆「認める」とは
相手の良いところを見て、心にとめることです。そして、承認と同様に言葉に出して相手に伝えることが大切です。認めることは、ほめることと近いニュアンスを持っています。
<ほめ方の3カ条>
事実をほめる
タイミングよくほめる
心をこめてほめる
◆「Iメッセージ」と「Youメッセージ」
「Iメッセージ」とは、私(自分)を主語にして、自分が感じている気持ちを率直に伝える表現方法です。
「Youメッセージ」とは、相手を主語にして自分の気持ちを表現する方法ですが、相手に拒否されたり、謙遜されることがあります。
Iメッセージの例:
「(私は)君と仕事ができて、本当にうれしいよ」
「(私は)君がいてくれて、本当に助かるよ」
◆「Doing」から「Being」へ
◆ほめ方の原則
1. 口先でなく、こころからほめる
こころがともなわないで、口先だけでほめると、真意が疑われ、お世辞と受けとられてしまいます。
2. 大げさなほめ方は信じられない
「君は何をやっても完璧だね!」「君の右に出る奴はいないよ!」と言っても、お世辞か、何か魂胆があるのかもしれないと、かんぐられる可能性があるでしょう。ほめたい事柄を、ほめる。ほめる対象を明らかにしてほめることが効果があるのです。
3. <ほめる>と<おだてる>とはちがう
「君は次の社長だ!」と言われても、本気にされません。ほめるには、現実的、具体的である方がよいのです。
例:「君の○○という考えはたいしたものだ!」「君の諭旨には説得力がある!」など
4. さりげなくほめるのも効果がある
例:「今日のお茶、おいしいね!」「君、字がきれいだね。読みやすくて助かるよ」
「今日は残業しなきゃいけないかと思ってたが、君のおかげで早く済み、助かったよ」など
5. 叱るときにも、ほめること、赦すことを忘れない。よかった点を見つけてほめる
例:「有能な君が、こんなことで間違えるなんて信じられない。なんか悩みでもあるの?次は、間違いのないように頼むね!」「○○の点は次回にはきっと役に立つぞ」など
6. 日ごろ、相手のよさを見つける努力をしていると、ほめるのに困らない
それにはふだんの努力が必要です。また、ふだん叱るばかりでは、たまにほめてもインパクトが弱く、マイナスのストロークとして受けとられかねません。日頃、当たり前だと思っていることを見直してみましょう。
例:「君の明るい笑顔に励まされるよ」「毎朝、定時の15分前には準備ができていて皆の手本となるよ」など
7. 結果だけでなく、過程もほめる
100点を取った。目標を達成した。という結果だけをほめるのでなく、その過程での努力、積極性も具体的にほめます。そのことが、条件付きストロークから全肯定的なストロークへとなるのです。
8. 第三者を介してほめる
直接ほめるだけでなく、周囲によい噂を流しましょう。「○○さんがほめてたよ」と、第三者からもストローク(承認)をもらえると、うれしいものです。
◆ラポール(心の掛け橋)形成のために
1. 相手が感じていることに敏感でいること
例:「何だかいつもと違うようだけど…」「何かあった?」
2. 相手を変えようとしないこと
“過去と他人は変えられない。変えられるのは今ここの自分と未来”
3. 人は評価されるよりも認められたい
「あなたの話しは、よくまとめられていますね」
▼
「あなたの話しで、私は自分の癖に気づくことができました」
4. 人は遠慮されるよりも頼りにされたい
「事情が分からないと思うから、しばらくは皆からゆっくりと学んでくれたらいいよ」
▼
「君が入ってきて心強いな。早速だけど皆に混じってやってくれよ」
5. ラポールは“こちらが相手を理解すること”であり、“理解されること”ではない
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