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Contents
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こころの健康診断
「治すためのメンタルヘルス」から、『予防し高めるためのメンタルヘルス』へ
家族のためのメンタルヘルス
INDEX
1 家族の方のこころの健康診断 チェックリスト
5 カウンセリングの上手な活用法
2 身近な「こころの病」
6 専門医を評価するポイント
3 家庭でできるストレス解消法
7 近くにある心の相談窓口 メンバー限定
4 家庭で気づくこころのサイン
 
2:身近な「こころの病」
身近な「こころの病」
こころの病気にはさまざまなものがありますが、ここでは、 特に家庭で問題になることが多いものをとりあげています。より詳しくは、「うつ病とこころの病気」をご覧ください。


◆神経症

精神的な原因で起こるこころの不調です。健常な人の心理とあまり変わりないところもあり、健常な人の悩みの延長線上にあることも少なくありません。主な症状は不安障害、強迫性障害、気分障害、解離性障害(ヒステリー)、心気症などで、一定期間以上、多大な精神的苦痛を感じています。治療法は薬物療法や心理療法など、さまざまなものがあります。

〈1〉不安障害

日常的ないろいろな不安が原因で、精神的プレッシャーが大きくなり、発症します。恐怖の対象により、高所恐怖症、閉所恐怖症、対人恐怖症などと呼ばれます。電車に乗ると強い不安を感じるのも不安障害の一つで、実際に電車に乗らなくても「乗らなければ」と思うだけで、息苦しさや動悸、冷や汗、めまい、吐き気、息がつまるなどの症状がでます。時にはパニック状態になったり、死の不安を感じます。この不安障害の一つにPTSD(心的外傷後ストレス障害)があります。大災害や事故や犯罪に遭うなど、命にかかわると思われるような体験をした後にかかります。

〈2〉強迫性障害

「ガス栓を止めたかな」「鍵をかけたかな」などが、外出してから気になり、また家に戻る経験はよくあることです。強迫性障害の人はこの不安感が極度に強くなります。鍵をかけていることを、何度も確認しても不安が消えないのです。家族も巻き込まれてしまうので、家族の方が疲れてしまうこともあります。最近、多くなっているのが不潔に対する不安です。食器の汚れが気になる、ドアノブを素手でつかめない、会社などの電話機を握れない、手を何度洗っても気持ちが悪い、細菌に対して過敏になるなどです。日常生活にも支障をきたすようになります。程度がひどくなると、しばしば、抑うつ症状を呈することもあります。

〈3〉気分障害

うっとうしい、意欲がわかない、すっきりとした睡眠が得られない、食欲がわかない、疲れやすいなど抑うつ状態が表面化し、継続している状態です。不幸な出来事ばかりではなく、昇進、新築、家族の結婚などが引き金となることもあり、急激にショックを受けることで、発症することもあります。気分障害は心理的な原因がはっきりとし、直接的であるので、原因が精神的に整理されると回復する場合があります。

〈4〉解離性障害(ヒステリー)

過度のストレスを感じる事柄に遭遇した時、一種の防衛本能が働くのが普通ですが、解離性障害(ヒステリー)は自己をコントロールする能力を放棄した状態です。ひどい場合は一定期間、記憶を失ったり、別の人格がでてきたり、もうろうと徘徊をするなどの現象がでます。何が原因なのか、どのような症状がでるのかを知ることが治療の第一歩です。

〈5〉心気症

病気ではないのに、ちょっとした不調感から重大な病気にかかっていると思い込んだり、そのことに対する強い恐怖感をもちます。病院を何度も変えて検査をしますが、どこも問題はないといわれます。

頭痛や動悸があり、下痢あるいは便秘で、疲れやすい、集中力もない、睡眠がよくとれない、食欲がない、性欲もないなどを訴えます。


◆うつ病

一般的に原因不明とはなっていますが、疲労、緊張、使命感、頑張りなどが引き金になっていることが多くあります。責任感が強く、几帳面で真面目な(硬く強いようでももろい)性格の人が、発症しやすく、本人の性格と密接に関係があるともいわれます。症状としては、次のようなものが現れます。

  1. 常に寂しい、むなしい、うっとうしいなどと感じます。
  2. 何をするにもおっくうに感じます。仕事の処理も遅いなど、意欲の減退がはなはだしくなります。
  3. 新しいものに対する関心がなく、好きな趣味などにも興味を示さなくなります。
  4. 知的作業能力が低下します。本や新聞を読んでも頭に入らず、人の話が聞けず、日常の簡単なことでも決断できません。
  5. 仕事の能率があがらないので仲間に迷惑をかけているとか、家族に迷惑をかけているなど、不都合なことは全部自分のせいだと思ってしまいがちです。当然、自信も喪失してしまいます。対応は、励ましの言葉はご法度で「無理しなくてもいいよ」といった優しい支えが大切です。

こころと同様にからだに対しても異常が現れます
1
寝つきが悪いばかりでなく、睡眠も浅くなります。また、十分な睡眠をとっていても昼間、眠たくなることもあります。
2
食欲がなく、好きなものも「おいしい」とは感じません。十分な食事をとらないので、やせてきます。
3
全身がけだるく、虚脱感があります。
4
頭が重く、性欲もわきません。
5
肩こり、背中が痛いなど。

以上のような症状がありますが、内科などで検査しても異常がなく「気のせいです…」と言われたりすることもあります。


◆躁病

躁状態の時は、1日に3時間しか眠らなくても、気分爽快、食欲も十分ありすぎるくらいあり、あらゆることに興味を示し、寝食を忘れて、仕事や遊びに打ち込みます。時間が経過するにつれ、口数が多く、横柄な態度になったり、大言壮語があるので、周りの人とトラブルを起こします。躁状態は、長くて数ヵ月で終わり、平常に戻るか、抑うつ状態になります。躁病は本人の自覚がなく、専門医に診せるのが難しいこともありますが、早く専門医に診せないといろいろな問題を起こしがちになります。


◆心身症

こころの状態が影響して、からだに支障をきたした場合の病名群で、心身症という病気があるわけではありません。からだとこころの病気の関係を研究している日本心身医学会では、こころの状態がからだに現れる心身症を次のように定義しています。

「心身症とは身体疾患で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与している、器質的ないし機能的な病態をいう。ただし、神経症やうつ病に伴った身体症状は除外する」

心身症の可能性のある病気として、日本心身医学会は、次のようなものを挙げています。

1
消化器系 慢性胃炎、急性胃拡張、消化性潰瘍、胃アトニー、慢性膵炎、慢性肝炎、神経性食欲不振など
2
外科領域 腹部手術後愁訴、形成術後神経症
3
呼吸器系 気管支ぜんそく、神経性呼吸困難など
4
歯科・口腔外科領域 歯ぎしり、歯科不快症候群、ある種の口内炎、口臭症など
5
神経・筋肉系 めまい、偏頭痛、冷え性、自律神経失調症、慢性疲労、運動異常など
6
内分泌・代謝系 肥満症、糖尿病、腎性糖尿、甲状腺機能亢進症など
7
循環器系 本態性高血圧症、本態性低血圧症、神経性狭心症など
8
眼科領域 眼精疲労、中心性網膜炎、眼瞼けいれん、眼底出血など
9
耳鼻咽喉科領域 アレルギー性鼻炎、メニエール症候群、嗅覚障害、耳鳴り、難聴、失声など
10
泌尿器系 夜尿症、神経性頻尿、インポテンツなど
11
皮膚科領域 神経性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症、アレルギー性皮膚炎(食品アレルギー、接触性皮膚炎など)、慢性じんましん、湿疹など
12
整形外科領域 慢性関節リウマチ、関節痛、腰痛、外傷性頚部症候群など
13
産婦人科領域 月経困難症、無月経、月経前緊張症、過少月経、頻発月経、婦人不定愁訴症候群など
14
小児科 小児ぜんそく、仮性貧血、起立性調節障害、腸管運動失調症、呼吸困難発作、心因性の発熱など

「心身症」という一つの病気があるわけではなく、こころの状態と刺激の相互作用によってからだのあらゆるところに疾患が起こります。

これらの病気を見てみると、慢性疾患、生活習慣病と呼ばれているものが、こころの状態といかに多くかかわっているかがわかります。こころの状態を改善することで、多くのからだの病気を防ぐことができることを物語っています。
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