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◆一番親しい人が説得するのが効果的 |
カウンセラーや専門医に相談に行き、「本人を連れてきてください」と言われた時は、本人を説得しなければなりません。「病気だから行こうよ」というのではなく、できる限り本人に不調感を自覚させることが大切です。こちらから「おかしい」と決めつけるのではなく「調子が悪いのなら、一緒にお医者さんへ行ってあげようか」などと、水を向けていきます。
こうした働きかけは、本人と一番親しい人が行う方がよいようです。
精神科の医師もできれば紹介状があるにこしたことはありません。しかし、会社などでも内科とか外科のコネはあっても、精神科にはないのが現状です。そこで、内科医などで紹介状を書いてもらうのも一つの方法です。なかには「大病院へ行けば大丈夫」と思っている人が多いようですが、一番のポイントは医師そのものです。患者の話をよく聴いてくれるか、納得のいく説明が受けられるかなどが大きなチェックポイントになります。
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専門医を評価するポイント |
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・病状や対応の仕方などについてよく説明してくれるか
・話をよく聴いてくれるか
・投薬だけが続くということはないか
・薬の説明をよくしてくれたか(作用、副作用、どれくらいの期間飲めばよいのかなど…)
・職場の状況に関心をもち、会社の対応などについてのアドバイスがあるか
・セカンドオピニオン(他の医師)の診断も積極的にすすめたか |
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◆こころの問題も日ごろからの対応が大切 |
こころの病気も、からだの病気と同様に、普段何も問題がないときから気をつけておくことが大切です。
からだの健康づくりについては、多くの人がその重要性について認識をし、積極的な取り組みを行っていますが、こころの健康となると、未だにその大切さを認識する人は少ないのが現状でしょう。
こころの問題も、普段からの予防的対策が大切です。たとえば、家庭内や地域内で、お互いにカウンセリング機能が十分に働いているかどうか…、親子や夫婦、地域の諸事相談役など、日頃から話を聴いてくれる存在があるかどうか…、そのようなこころをしなやかに保つための自分なりの方法を見つけておくことが、大切な時代になってきているといえます。 |
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