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Contents
ストレス雑学
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うつ病とこころの病気
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こころの健康診断
「治すためのメンタルヘルス」から、『予防し高めるためのメンタルヘルス』へ
うつ病とこころの病気
INDEX
1 うつ病について
6 うつ病の方へのかかわり方
2 うつ病になるきっかけとは?
7 職場復帰と再発予防〔こころのリスクマネジメント〕
3 うつ病をチェックしよう チェックリスト
8 うつ病と自殺
4 うつ病の診断基準
9 職場で問題となる疾病とその対応 チェックリスト
5 通院・治療・服薬について
 
7:職場復帰と再発予防〔こころのリスクマネジメント〕
うつ病は怖い病気ではありません。うつ病を克服した人は、確実にこころが強くなります。加えて、周囲のこころの不調にも敏感になり、苦しむ方のサポートもできます。その意味でも、こころの不調を克服した方の職場復帰は重要なのです。経験者が職場を強くし、結果的に会社を強くするのです。
→回復までにたどる「4つのサイクル」   →再発しやすい原因   →再発予防の4つのポイント   →回復しかけているときの家族の注意点   →職場復帰の際の環境調整   →職場復帰に伴う主治医(専門医)との連携   →再発予防のために
再発しやすい原因
うつ病の特徴のひとつに、一度発症すると「再発しやすい」という傾向があります。しかも、再発を繰り返すたびに、再発する確率自体が高くなってしまうのです。

アメリカの調査では、うつ病の中核を成す「大うつ病性障害」を1回発症したあとの再発率が60%、2回発症したあとでは70%、3回の発症では90%と、再発率が急激に高くなることが報告されています。

ここで示す事柄を実践したからといって、「二度と再発しない」「うつ状態がまったくなくなる」とはいいきれませんが、日常にいくつも転がっている“うつ病の芽”を早めに一つひとつ摘んでいくことこそが、もっとも確実な予防・再発防止法なのです。

ポイント1
薬を飲むのを勝手にやめたとき

薬物療法が、うつ病を治療するにあたっての基本ですが、薬物療法を続けた結果、うつ病の症状がよくなっても投薬はすぐに中止されません。それは、薬物療法で使用される抗うつ薬が、実は再発防止にも大きな役割を果たしているからです。

アメリカの精神科医の研究では、大うつ病性障害から回復したあとに、薬を飲まなかった場合、6ヵ月以内に多くの方が再発しているといわれます。薬をやめて1年以内で52%の方が再発したという報告もあります。
この大うつ病性障害の例のとおり、うつ病の治療では、回復したあとも薬を飲みつづけることが再発する可能性を下げるとされています。

どのくらいの量をどれだけの期間飲めばよいのかは、意見の分かれるところですが、初めてうつ病にかかった方、あるいは、初めて再発した方は、最低でも6ヵ月〜1年間は薬を飲みつづけることになるでしょう。

抗うつ薬にはまったく副作用がないわけではありません。また、精神疾患の薬を飲みつづけることに抵抗感をもつ方は多いと思いますが、信頼できる医師の指導のもと、副作用などの相談をしながら、薬を飲みつづけることが大事です。

ポイント2
環境に急激な変化があったとき

うつ病発症の重要な要因のひとつに、ストレスがあります。「上司とどうもうまくいかない」「がんばっているのに、思うように成績が伸びない」など、日々の日常的なストレスが原因となる場合も少なくありません。しかし、一般的に発症のきっかけは、なんらかの「生活上の変化」が多いようです。

近親者の死亡、離婚、事業の失敗、失業などのつらい出来事はもちろんですが、結婚、出産、マイホームの取得、昇進など、うれしいはずの変化も発症のきっかけになる場合があります。急に周囲の環境が変わったりすることも、こころの負担となるからです。

ですから、良いことでも悪いことでも、なんらかの生活上の変化があったときには用心をして、休養や睡眠を十分にとることが大切です。

特に、以前うつ病になったことのある方は、できる限り“急激な環境の変化”は避けるようにする方がよいでしょう。それが無理であれば、できるだけ前もって変化が起こる可能性を理解しておき、心の準備を整えておくようにすることが重要です。

ポイント3
周囲の理解が足りないとき

うつ病の方は、もともと性格的に責任感が強く、働き者でものごとがきちんとしていないと気がすまないという方が多いものです。そうした性格のせいか、うつ状態が回復してくると、まず本人が「早く仕事に戻りたい」「通常の生活を送りたい」と焦ることがあります。

しかし、治りかけのときには、自殺を考えてしまったり、症状のぶり返しが起こりやすいので、焦りは禁物です。うつ病が回復したあとは、再発予防のために、発病の原因について理解を深め、その原因を取り除いたり減らしたりすることも必要です。

ところが、周囲の方が「うつ病は本人の問題だから、本人が解決すべきこと」と考えていたり、ひどい場合には「うつ病になるなんて、気が弱いせいだ」「怠け者だからうつ病になる」などといった誤った認識をもっていると、本人がいくら再発防止の努力をしても、再びうつ病を発症する可能性は高まります。

「夜遅くまで残業するのが当然の毎日が改まらない」「家庭内で自分の立場が相変わらず弱い」など、うつ病を再発する以前にもみられた環境のままでは再発率が高まってしまうことを、本人だけでなく、家族をはじめ周囲の方もしっかりと認識することが大切です。
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