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Contents
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コーチング&ファシリテーション
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こころの健康診断
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コーチング&ファシリテーション
INDEX
コーチングとは
体験学習を日々の組織で活かすには
コーチング・スキル メンバー限定
ファシリテーターはプロセスに関わる人
GROWモデル メンバー限定
ファシリテーターは脇役
コーチング事例集 メンバー限定
ファシリテーターの行動基準
コーチング・フレーズ集 メンバー限定
ファシリテーターの心得7ヵ条
コーチング質問集:オープンクエッション メンバー限定
会議とは メンバー限定
コーチング質問集:設問 メンバー限定
会議をファシリテートする メンバー限定
ファシリテーションとは
 
9:体験学習を日々の組織で活かすには
→体験学習とは  →体験学習の4つのサイクル  →ファシリテーターの役割
体験学習とは
◆「コンテント」と「プロセス」のギャップに着目する

体験学習という言葉は今日、広く用いられていますが、その源流の一つが、ラボラトリー・メソッドによる体験学習です。ラボラトリー・メソッドによる体験学習の創始者は、グループダイナミックスの研究で知られるクルト・レヴィン(1890〜1947)です。もとはベルリン大学で心理学の研究に取り組んでいましたが、当時のユダヤ人迫害から逃れ、アメリカへ移住しました。ところが、自由であるはずの国に根強く残っていた人種差別や偏見を目の当たりにし、衝撃を受けました。

1947年、マサチューセッツ工科大学のグループダイナミックス研究所に所属していたレヴィンは、コネティカット州人種問題委員会の要請を受け、偏見を取り除いて人種問題を解決するためのワークショップを実施しました。ソーシャルワーカーや教育関係者、企業人などを集め、講義やロールプレイング、グループ討議などを行ったのですが、そこには公正雇用実施法の正しい理解と、その遵守を促進する地域社会のリーダーを養成するという狙いがありました。これがラボラトリー・メソッドによる体験学習の起源とされています。

この時、衝撃的な発見がありました。グループ討議における学習者のやりとりの様子を報告し合うスタッフミーティングに、学習者自身からその場に加わりたいとの申し出があり、レヴィンは了承しました。そして、スタッフ(研究者や観察者)と学習者がともにグループのなかで起こったことを話し合った結果、相互に著しい認識のズレがあることがわかりました。

たとえば、ある場面についてスタッフは「学習者同士がけんかしているように見えた」と述べましたが、本人たちにしてみれば、「いや、言いたいことを主張していただけで、嫌な気持ちはしなかった」といいます。一方、「仲良くしているように見えた」という観察に対しては、「内面ではドロドロしたものが渦巻いていた」と反論が出ました……。

それだけ「言っていること」と「その場で起きていること」の間には違いがあったのです。発言内容ばかりではなく、その場で起きていること自身を取り上げなければ、せっかくの体験学習を行っても、変化や変革につながりません。この発見が、ラボラトリー・メソッドによる体験学習を発展させる契機となりました。

ラボラトリー・メソッドにおいては、「言っていること」あるいは体験学習や会議の課題のことを「コンテント」と表現します。一方、その場で起こっていることを「プロセス」と言います。これら2つの関係を、図に表せば、海に浮かぶ氷山のように描くこともできるでしょう。

偏見をいかになくすかという話題(コンテント)で話していても、話し合っているやり取りのなかに、偏見に満ちたやり取りが起こっている(プロセス)ということがあり得ます。このズレに気づくこと、もしくは何が起こっているかに気づくことが体験から学ぶためにはとても大切になります。

ファシリテーションの活用場面

◆「コンテント」と「プロセス」のギャップに着目する

体験学習という言葉は今日、広く用いられていますが、その源流の一つが、ラボラトリー・メソッドによる体験学習です。ラボラトリー・メソッドによる体験学習の創始者は、グループダイナミックスの研究で知られるクルト・レヴィン(1890〜1947)です。もとはベルリン大学で心理学の研究に取り組んでいましたが、当時のユダヤ人迫害から逃れ、アメリカへ移住しました。ところが、自由であるはずの国に根強く残っていた人種差別や偏見を目の当たりにし、衝撃を受けました。

1947年、マサチューセッツ工科大学のグループダイナミックス研究所に所属していたレヴィンは、コネティカット州人種問題委員会の要請を受け、偏見を取り除いて人種問題を解決するためのワークショップを実施しました。ソーシャルワーカーや教育関係者、企業人などを集め、講義やロールプレイング、グループ討議などを行ったのですが、そこには公正雇用実施法の正しい理解と、その遵守を促進する地域社会のリーダーを養成するという狙いがありました。これがラボラトリー・メソッドによる体験学習の起源とされています。

この時、衝撃的な発見がありました。グループ討議における学習者のやりとりの様子を報告し合うスタッフミーティングに、学習者自身からその場に加わりたいとの申し出があり、レヴィンは了承しました。そして、スタッフ(研究者や観察者)と学習者がともにグループのなかで起こったことを話し合った結果、相互に著しい認識のズレがあることがわかりました。

たとえば、ある場面についてスタッフは「学習者同士がけんかしているように見えた」と述べましたが、本人たちにしてみれば、「いや、言いたいことを主張していただけで、嫌な気持ちはしなかった」といいます。一方、「仲良くしているように見えた」という観察に対しては、「内面ではドロドロしたものが渦巻いていた」と反論が出ました……。

それだけ「言っていること」と「その場で起きていること」の間には違いがあったのです。発言内容ばかりではなく、その場で起きていること自身を取り上げなければ、せっかくの体験学習を行っても、変化や変革につながりません。この発見が、ラボラトリー・メソッドによる体験学習を発展させる契機となりました。

ラボラトリー・メソッドにおいては、「言っていること」あるいは体験学習や会議の課題のことを「コンテント」と表現します。一方、その場で起こっていることを「プロセス」と言います。これら2つの関係を、図に表せば、海に浮かぶ氷山のように描くこともできるでしょう。

偏見をいかになくすかという話題(コンテント)で話していても、話し合っているやり取りのなかに、偏見に満ちたやり取りが起こっている(プロセス)ということがあり得ます。このズレに気づくこと、もしくは何が起こっているかに気づくことが体験から学ぶためにはとても大切になります。
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