M |
「昨年は自分でも目いっぱいやったという感じなので、これ以上何をやればいいのか・・・。ときどき自分には営業が向いていないんじゃないかと思うこともあります」 |
Y |
「自信を失っているみたいに見えるよ」(いったん受け取るY課長) |
M |
「ええ、・・・そうでもないですけど。特に営業チームをどうやって動かしていったらいいのか、ちょっと不安がありますね」 |
Y |
「君には自分の課題を解決するだけの力は充分あると、私は思っているよ。今までのやり方に加えて、他にどんなやり方を取り入れたらいいと思う?」 |
M |
「それが分かれば苦労しないですよ、課長」 |
Y |
「そうか。・・・もしもだよ、君のような課題を抱えている部下がいたら、君ならばどんなアドバイスをする?」 |
M |
「そういうのって考えたこともなかったですね。・・・そうですね、・・・チームミーティングをもっと効果的にできないかとか、メンバーもそれぞれ個性が違うのだから、相手に合わせてコミュニケーションを変えてみたらどうか、なんて言うかもしれないですね。ハハハ・・・」 |
Y |
「なるほど、チームミーティングをもっと効果的にとは、具体的にはどうすることなんだ?」 |
M |
「少なくとも、月曜日の朝などにはそれぞれの計画を話し合ったり、情報交換ができるような短時間のミーティングをやったらどうかと、ふと思ったんですが。でも、みんな忙しがっていて、集まってくれるかどうか・・・」 |
Y |
「まずは、できるかどうかは脇に置いておこう。チームミーティングに関して他に何が考えられる?」 |
M |
「・・・いやぁ、ちょっと思い浮かびません」 |
Y |
「それじゃぁ、私の経験を話してもいいかな?」 |
M |
「はい、お願いします」 |
Y |
「係長だった頃、工夫したことなんだが、自分の部下たちと営業会議でね、毎回司会進行役を決めて取り仕切らせたんだよ。そうしたら意識を持ってやるし、うまくいった事例も話したいものだから頑張ってくれた部下が出てきたんだよ」 |
M |
「それ、いいですね」 |
Y |
「そうかい。今の事例だが、君ならば自分のチームにどのように応用できるかな?」 |