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こころの健康診断
「治すためのメンタルヘルス」から、『予防し高めるためのメンタルヘルス』へ
うつ病とこころの病気
INDEX
1 うつ病について
6 うつ病の方へのかかわり方
2 うつ病になるきっかけとは?
7 職場復帰と再発予防〔こころのリスクマネジメント〕
3 うつ病をチェックしよう チェックリスト
8 うつ病と自殺
4 うつ病の診断基準
9 職場で問題となる疾病とその対応 チェックリスト
5 通院・治療・服薬について
 
9:職場で問題となる疾病とその対応
→精神障害の分類と診断名   →統合失調症   →躁うつ病(気分障害)   →神経症   →摂食障害(拒食症、過食症)   →パーソナリティー障害   →薬物依存症   →アルコール依存症   →久里浜式アルコール依存症チェックリスト   →依存症の種類   →心身症   →外傷後ストレス障害(PTSD)   →急性ストレス障害   →適応障害   →自律神経失調症   →自律神経失調症調査表チェックリスト
神経症
1.全般性不安障害 | 2.パニック障害 | 3.抑うつ神経症 | 4.強迫性障害 | 5.心気症 | 6.ヒステリー | 7.恐怖症

4

強迫性障害 (強迫神経症)
 
「あることをすると恐ろしいことになる」「あることをしなければ危険な目に遭う」という考え(強迫観念)にとりつかれたり、そうした考えを解消するための行動(強迫行為)を繰り返し、日常生活に支障をきたしている状態を「強迫状態」といいます。
「強迫性障害」は、この強迫状態が自分の意思に反して繰り返し起こり、悩んだり苦痛を味わっている場合を指します。

強迫観念の内容は、個々で異なりますが、「不潔恐怖」はもっとも多くみられるものです。この場合、不潔だと考えてしまう対象は、汚れたものから細菌までさまざまあり、その範囲も手足やからだ、食器や炊事用具、衣服や家などの環境全体に及ぶこともあります。

また、不潔恐怖に対応して現れる「強迫行為」も、汚れが気になって何回も手を洗ってしまう状態から、何時間も手の皮がすりむけるまで洗い続けてしまう状態までさまざまです。

強迫症状(強迫観念や強迫行為)の例

1

外出時に鍵をかけたか、ガス栓を締めたか何度も確認する。

2

無意識のうちに人に危害を加えたり、自分を傷つけるという考えが頭から離れない。

3

手が痛くなるくらい何度も手洗いをする。ドアノブやスイッチに触れない。
菌に汚染されていると思い、帰宅すると風呂場に直行して何度も体を洗う。

4

自分が決めた規則を厳密に守ろうとしたり、順番にこだわりすぎる。

強迫観念をもたらす恐怖は、ある決まった恐怖が持続する場合だけでなく、他の恐怖と入れ替わったり、多数の恐怖が同時に出現することもあります。

平静なときは、そのような観念や行為がばかばかしく無意味であると感じていますが、止めようとしても止められません。自分の恐怖の対象が実際には目でみて確認できないことから、「必ず○回洗う」「必ず○○から始める」といった規則や儀式によって、安心を得ようとしますが、それを止めると著しい不安が生じるため、どうしてもその観念や行為にとらわれてしまいます。

また、とらわれているということ自体にも苦しむという悪循環に陥ります。さらに、誰かにその行為を阻止されると、大きな不安に襲われます。
誰しも鍵をかけ忘れていないか、ガス栓を締め忘れていないか、などは心配するものですが、強迫性障害では、不合理な考えやこだわりに囚われすぎて、仕事や生活、人間関係などにマイナスの影響を与えてしまいます。

このような状態は、思春期から青年期にかけて発症しやすく、男性は6〜15歳、女性では20〜29歳の間で初発することが多いようです。

発症の原因は、近親者の死別や離別体験、男女関係の問題、家庭内の問題、学業成績の低下や受験の失敗、経済状況の悪化など、なんらかの不運や問題の発生が関係しています。また、疲労、からだの病気、妊娠、分娩などのからだの変化も要因となります。
まわりの人は、強迫症状の特徴を理解し、「気のせい」「気にしすぎ」と突き放した言動をとらないように注意する必要があります。

強迫性障害の診断の目安
以下のような強迫観念もしくは、強迫観念にもとづく強迫行為がある

1

反復的(もしくは持続的)な「思考、衝動、または心像」があり、強い不安や苦痛を引き起こ
すことがある

2

それが現実生活の問題を過剰に心配しているというのではない

3

そうした「思考、衝動、または心像」を抑制(または無視)しようと試みたり、他の思考(
もしくは行為)によって中和しようと試みている

4

その強迫的な「思考、衝動、または心像」は⇒本人自身の心の産物であるとの認識がある

5

強迫観念に対する方法として反復的行為(例:手を洗う、順番に並べる、確認する)や、心の
なかの行為(例:祈る、数を数える、声に出さずに言葉をくり返す)を自身でつくった規制に
もとづいて厳格に行なうよう駆り立てられている(例:何回洗う)

6

しかし苦痛を緩和しようとしたものごととは現実的関連をもっていない(あるいは、明らかに
過剰である)

7

障害の経過で、本人自身が強迫観念・行為が過剰であることを認識したことがある(これはこ
どもには適用されない)

8

強迫観念または強迫行為のために1日1時間以上の時間を浪費し、正常な生活習慣などを阻
害している

9

強迫観念・行為が薬や身体疾患によるものではなく、他の精神疾患によるものでもない
〔参考:アメリカ精神医学会作成『DSM-W精神疾患の診断・統計マニュアル』〕

 治療方法

●薬物療法

強迫性障害は、うつ病の発症のメカニズムと同様に、脳内の神経伝達物質(この場合はセロトニン)がうまく行き来しないことが原因で現れる症状と考えられています。そこで治療には、セロトニンの伝達を正常にする抗うつ薬を使用します。不安や焦りがとくに強い場合は、抗不安薬や抗精神病薬の併用を考えます。

●精神療法

行動療法、認知療法、森田療法などが一般的で、さらに暴露反応妨害法などの精神療法も併せて行ないます。
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