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精神障害の分類と診断名
統合失調症
躁うつ病(気分障害)
神経症
摂食障害(拒食症、過食症)
パーソナリティー障害
薬物依存症
アルコール依存症
久里浜式アルコール依存症
依存症の種類
心身症
外傷後ストレス障害(PTSD)
急性ストレス障害
適応障害
自律神経失調症
自律神経失調症調査表
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◆主な特徴 |
心身の些細な不調に対して本人の誤った解釈に基づいて、自分が重大な病気にかかっているのではないか、または重大な病気の徴候ではないか、と不安になります。この不安は、6ヵ月以上の長期間にわたって継続し、日常生活に支障をきたす状態になり、自分で自分に病名をつけ、強迫的にこだわります。
頭痛やめまいから、脳腫瘍ではないか。胃の痛みやお腹の張りから、胃がんではないかと心配します。最近では、エイズにかかっているのではないかという不安を訴える方も増えています。
その不調に著しくとらわれるようになります。
絶えず不調に意識が向いて、病気のことにこころを奪われている状態になります。その結果、社会的、職業的な生活に支障をきたし、それが余計に焦りや不安につながり、ますます病気にこころを奪われるという悪循環となります。
適切な医師の診断や検査の結果、異常がないにもかかわらず、重大な病気へのとらわれに固執してしまい、医師や周囲の人に執拗に訴え続けます。
医師の説明に納得できず、ドクターショッピング(病院を次々と変えて検査を受け続ける)を繰り返すこともあります。 |
◆発症要因 |
内向的、内省的で気にしやすく、こだわりやすい性格や体質、環境、引き金になる体験(親しい人の病気や死、自分の病気や手術、心身の過労など)が密接に絡み合って発症すると考えられています。
本人も、自分が完全に病気だと信じきっているわけではないのですが、そのような考えをどうしても払いのけることができません。
うつ病と心気症の症状が重なると、うつ病の回復の予後が悪くなりがちですので、注意が必要です。 |
治療方法 |
●薬物療法
投薬は、補助的な役割といえます。症状に合わせて、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬などが用いられます。本人にとって、投薬は治療を行っているという一種の心理的な効果があるといえます。 ●精神療法
森田療法などさまざまな療法がありますが、本来心理的要因から生じているにもかかわらず、本人は身体的な病気だと信じ込んでいるため精神科を受診することに怒りや屈辱感、不満を感じていることが少なくなく、心理的療法に抵抗を示すことがあります。したがって、まずは不安をほぐし受容的な態度で良好な治療関係を構築していくことから始めていきます。
●森田療法
症状は死への恐怖に起因するものであり、その背後には「よりよく生きたい」「健康でありたい」などの生の欲望が強く存在するという考えから、本人が病気への不安をあるがままに受け入れ、その根底にある生の欲望を建設的な行動の形で発揮するよう促し、そのとらわれからの解放を目指します。この治療には、本人の主体的な取り組みが不可欠です。入院治療の場合、以下のような4つのステップから成ります。
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絶対臥褥期。食事とトイレ以外はほとんどベッドに寝て、自分の悩みや苦しみを考えます。 |
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軽作業期。臥褥時間を減らし、昼間は外に出て光を浴びたり、身の周りの片付けをします。 |
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労働期。畑仕事、庭掃除など身体を動かす作業をします。 |
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生活訓練期。外界へ順応するための訓練をします。 |
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