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Contents
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こころの健康診断
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セクハラ&パワハラ
INDEX
1 セクハラとは
9 叱り方の11法則
2 職場におけるセクハラ防止対策
10 組織のあり方とパワハラ
3 パワハラとは
11 パワハラ加害者度チェック
4 パワハラの範囲
12 パワハラをしやすい人
5 パワハラの社会的背景
13 パワハラ被害者度チェック
6 パワハラが及ぼすダメージ
14 被害者に多いタイプ
7 パワーの6タイプ
15 被害者になってしまったら
8 パワハラの段階
16 管理者へのアドバイス
7パワーの6タイプ
そもそもパワハラの「パワー」とは何か、その力の源泉は何かについてパワハラと関連させながら考えてみたいと思います。

〈1〉強制力

強制力は恐怖心と関係が深いものです。フレンチとラーベンによると、強制力とは肉体的・心理的な暴力を行ったり、安全や心理的な欲求に対する制限を加えたり、またはそうした行為をするという脅しによって成り立っています。パワハラの例にあてはめてみると、叩いたり、こづくなど直接的な暴力を用いて、部下を震え上がらせる行為はこの強制力に該当します。それ以外にも、解雇する、降格する、遠隔地へ転勤させる、評価を低くする、嫌な仕事を与える、仕事を与えないなど相手が嫌がるであろうことを実行したり、それをほのめかして脅しながら、相手を支配する例がこれに当たります。

ほとんどは上司が部下に強制するものですが、上下の立場が逆転して、部下のひどい暴力を収めようと上司が下手に出てしまうというケースもあります。つまり、相手に恐怖心を与えるほど暴力性が激しい場合は、職権を逆転させるほどの「パワー」を持つということです。

〈2〉報酬力

報酬は強制の逆ととらえていいでしょう。人が他人の要求や指示に従うのはそうすることがメリットをもたらすからです。給与、評価、昇進、魅力的な仕事、重要な情報、条件のよい顧客などを提供できる人は、それらを欲しがる人に対して力を持つことになります。人が組織内の派閥に属するのは、報酬面で何らかの恩恵を受けたいからです。逆に派閥に属さない人はさまざまな場面で冷酷な仕打ちを受けることもあります。

つまり職場では、この報酬力が部下への大きな力として存在するわけです。

〈3〉正当権力

組織において権力を手に入れる最も一般的な方法は、高い地位に就くことです。そうすることによって、少なくともその組織の中では正当性を有しているということになりますし、強制力や報酬力も同時に手に入れることになります。中小企業のワンマン社長がやりたい放題やる、といった例は、まさに組織内における最高の地位を保有している上に、強大な力を手に入れる典型的なパターンです。

〈4〉専門力

専門技術や知識を有する者がもっている力が専門力です。医師や弁護士はその資格を持っているだけでこの力を有しています。最近話題のドクター・ハラスメント(医者の患者に対する嫌がらせ)などはこの専門力を背景に行われているといえます。また、組織の中でも専門化が進むにつれて、その知識やスキルを持っている人が力を有する傾向が強くなってきています。

パワハラでよくあるケースは、コンピュ―タの操作スキルを持つ部下がコンピュータに無知な中高年へ対して行うハラスメントです。中高年にとって深刻な悩みは、業務処理のIT化によりせっかくそれまで築き上げてきたスキルが無効になってしまうことです。またリストラ後に社員数が少なくなり、管理者が必ずしもその業務に精通しているわけではない部門のマネジメントを担当せざるをえないこともあります。ここでも部下と上司との間で能力の逆転現象がおき、部下が上司に従わないといった事態を招いてしまいます。いずれも専門力を背景にしたパワハラの例で、最近はこうした事例も増えています。

〈5〉同一視

「あの人のようになりたい」と人から憧れをもたれる(=同一視される)ような好ましい資質や個性を持った人が備えている力です。有名スターやスポーツ選手は、この力を持っていることによって多くの人に影響を与えています。

パワハラでは女性同士の先輩後輩の間でこうした同一視による力関係ができあがるケースも少なくありません。化粧のしかたや態度、声の調子にいたるまで同じようになりたいと後輩が懸命になればなるほど、先輩社員は力をつけていきます。またある特定のグループの仲間になりたい、あるいはそのグループに所属する人たちが魅力的であると感じられれば、そのグループには力が備わることになります。仲間に入りたいと思っている人に対して優位な気持ちを持って接しているとき、その人は自分自身のパワーを感じているはずです。

〈6〉正当性力

たとえば「人は誰でも正しいことのために戦うべきだ」「ボランティア活動をするのは高尚なことだ」などと社会正義や正当性を主張し、そうでない人を何らかの罪悪感を感じるような状況に置いて、相手に対して力を持つことです。組織の中では論理的に正論を述べる人材に一目置かれる傾向がみられます。彼らは「正当性力」というパワーによって、組織内では影響力を持つことになるのです。


 パワーと依存の関係

6種類のパワーをご説明しましたが、パワーを持つこと自体が悪いことなのかというと、答えはNOです。組織の目標を達成するためには、部下をその目標に向けて行動させなければなりません。集団の目標を達成するための力(パワー)を一般的にはリーダーシップといっています。管理者にはそのリーダーシップを発揮することが求められています。

ステファン・P・ロビンスは「力(パワー)とは、AがBの行動に影響を与え、AがそうさせなければしなかったであろうことをBにさせる能力をいう」と定義しています。またロビンスは、「依存がないところにパワーは存在しない」とも述べています。つまりある人物があなたに対して力を持ちうるのは、あなたが欲する(=依存する)何かをその人物が支配している場合だけであるというのです。

その組織以外で働くことをまったく考えていない人や、仕事以外の楽しみがほとんどない人、また自分の主体的な考えを持たず、受け売りで話をする人、他者の言いなりになる人などがこれに該当します。このような人は他人からの影響を受けやすく、相手にパワーを持たせることとなり、被害を受けやすくなります。

反対に、いつでも会社を辞められると考えている人は、「クビにするぞ」と言われても、何ら脅威を感じないわけですから、パワーは効力を発揮しないのです。つまりパワーの大きさは、受け手の心理的な依存度に比例するといえます。

〔「上司と部下の深いみぞ」を一部改変〕
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